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望まない妊娠の原因とは―不安でも流産等より出産すべき理由

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新たな命を授かる、喜ばしいはずの妊娠。しかしそれが若年女性の心身と生活を蝕んでいるケースがあります。

望まない妊娠をし、生活するのに精いっぱいで定期検診を受けるお金がない。

病院に行けないうちに中絶可能な時期を過ぎた。

父親である男性に「俺の子ではない」と逃げられて責任を取ってもらえない。

そもそも父親が誰なのかわからない。

実家に帰れない事情を抱え、産んだとしても育てられない。

女性は妊娠を引き受ける体である以上、妊娠という事実から逃げることが出来ません。経済的にも心理的にもひっ迫し、自治体や民間の母子保護サービスに相談する女性が後を絶たない現状となっています。

 

原因は本人の自己管理不足のみにあらず

メディアがこうした女性に焦点を当てると、必ずと言っていいほど

「無責任だ」「避妊をしないのが悪い」「自業自得だ」

という意見が噴出します。

そのどれもが正論でしょう。

妊娠する以上育てることに責任を負わなければならず、それが出来ないのなら避妊しなければなりません。そうした対策を講じなかったために自分が苦しむのは仕方ないのです。

しかし、当事者の女性たちは大概、そのことを誰よりもよくわかっています。避妊しなければ妊娠すること、妊娠したら困ることは良く分かっていながら、追い詰められていきます。

そこには画一化できないいろいろな背景があります。家の経済状況や相手男性の暴力などにより、自分の体を守ることよりも優先しなければならない、のっぴきならない事情があることがほとんどなのです。

妊娠のリスクを負ってでもしなければならないことを抱えた彼女たちに必要だったのは、叱責でも知識教育でもなく「このままでは困るから相談しよう」と思える相手なのではないでしょうか。

 

生まれた子供の受け皿は

どの国でも育てられない環境で産まれた子どもは一定数います。そして各々の国で、そうした子どもを保護する制度を作っています。

実はこの児童保護制度の面から言えば、日本はかなりの後進国です。実の親と暮らせない場合、日本では8割ほどの子供が児童養護施設で暮らします。里親のもとへ引き取られて生活できる子どもは2割もいません。

これに対してオーストラリアでは9割、イギリスでは7割の子供が里親のもとへ引き取られ、一般的な家庭を経験しながら育ちます。児童養護施設は、その規模にもよりますが何十人かの子どもが集団で生活し、限られた職員が子どもたちの生活の面倒を見ます。衣食住は足りていても1対1で注がれなければならない愛情が分散しているという点で、子どもの発達に少なからず影響があります。もちろん、施設職員は精一杯に努力をして子どもたちに愛情を注ぎ続けますが、多忙な業務と低賃金のために職員自身が追い詰められてしまい、対応が間に合わないところがたくさんあるのが現状となっています。

その一方で適切な里親に引き取られれば、一般的な家庭環境で普通の子どもと同じように育つことが出来ます。

望まれずに生まれた子どもは施設で育つことになり、正常な発達が出来ない。日本ではそういう観念が強いために、望まない妊娠が過剰にバッシングされると考えられるのです。

 

家族形態の多様化を認めよう

育てられないのに産むことを否定する声は間違っていません。産んだ以上親が育てるのが本来の形であり、自然な養育環境です。そのために日本は正しい教育を施したり、相談機関を設けたりして望まない妊娠自体を減らすサポートを増やしているのです。

しかし、どんなにサポートの網目を細かくしても、厳しい状況に置かれた女性ほど網目からすり抜けて取りこぼれてしまいます。

 

解決の糸口は望まない妊娠を減らすことの他にもう1つ、家族形態の多様化を認めることにあります。

前述の通り望まない妊娠がバッシングされるのは、その後の子どもの人生に少なからずネガティブな影響を与えるからです。このネガティブな影響を薄まる環境を子どもに保証することが、望まない妊娠をした女性を救う1つの道になるのではないでしょうか。

具体的には里親希望を増やし、養子縁組を奨励することです。

日本は血縁に強いこだわりを持っています。結婚にしても、個人同士のものではなく家同士のものと捉える人が少なくありません。このため血のつながらない子どもを受け入れることに大きな抵抗を感じる人が多いため、里親希望や養子縁組の成立が少ないのです。家族の絆を大切にする反面「家族以外に関心はない」という狭い視野を露呈する価値観が、複雑な事情で生まれた子どもとその母親を追い詰める社会を作っています。

どんな事情で生まれた子どもにも一般家庭の環境を提供することを徹底すること、血縁関係にとらわれない新たな家族形態を認める柔軟な風土を養うこと。自分の力ではどうにもならない事情の中、産むしかない子どもを抱えた女性を救う方法は、そこにあるのかもしれません。

 

不安でも流産等より出産すべき理由

望まない妊娠をしてしまった際に出産ではなく中絶や流産を考える人は、私はむしろ優しい、思いやりのある人が多いのではないかと思っています。

何故なら、

自分の子供として生まれてきたら不幸な人生になるかも知れない

でも子供を満足させられる親になれる自信がない

生まれてきた子供に辛い人生を歩ませたくない

という不安や想いから、だったら産まない方が良い、という判断をするからです。

それを考えると、非常に居た堪れない気持ちにもなるのですが。

単純に自分のことだけを考えて大変そうだから産まない、という人もいるとは思いますが、本当にやむを得ない事情で出産する人であれば、恐らく子供を想っての決断になるのではないでしょうか。

 

しかしながら、現在はもうほとんどその必要のない時代になりつつあります。

その理由は、赤ちゃんポストが登場したからです。

赤ちゃんポストとは、そのままですが赤ちゃんを投函するためのポストのことです。

まだ仕組みと設備が整っていないところはありますが、それでもこの制度は日本社会を大きく変えるものであると私は思います。※その仕組みの部分が、前述の養育環境であったり、養子縁組の希望者数に繋がってきます。

ですから、これまでは産んだ以上はどうしても母親が責任を負わなければならないところはありましたが、今の時代はその責任を必ずしも背負う必要はないのです。

 

これに対して「そんな無責任な!」と思われる方もいるかも知れませんが、私はそうは思いません。

もちろん無責任な気持ちで投函する人もいるかも知れませんが、やむを得ない事情で妊娠した人であれば私は絶対に中絶や流産等で下ろすのではなくて、赤ちゃんポストに入れて欲しいと思います。

この辺は自分の哲学的なところになってはくるのですが、私は誰かのお腹に宿ったその赤ちゃんは、この世で人生を送りたいと思ったからこそ宿ったのだと考えています。ですからその生きたいという気持ちを止めるのは、法律上は罪にこそ問われませんが健全な人の命を奪うこととそれほど違いはないのではないかと思うのです。

そもそも一見すると無責任な投函であっても、自分にはとても育てられない、子供を不幸にしてしまうと思ってのことならそれは全然無責任ではないですよね。

 

この記事を読む人の中には恐らく赤ちゃんポストの存在そのものも知らない人もいると思いますので、ここでその存在を知った以上は、もう下ろすという考えはできれば持たないようにしてもらいたい、というのが私の個人的な希望です。


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