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モンスターペアレントの対策は撃退ではなく原因に歩み寄ること

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世の中にはかなり傍迷惑な人達がたくさんいます。

モンスターペアレントと呼ばれる人種もそれに含まれるために、多くの人はとにかくどうやってこの人達を退けるか、撃退するかという考えになりがちです。

しかしながら、そういう攻撃的な考え方で態度で接していたら相手は自分のことを嫌うので、ますますモンスターと化してしまいます。ですからむしろ逆に相手を理解しようと努力する、つまり歩み寄ることが大切だと、私は思うのですが・・・・。

 

というわけで、今回はなぜ子どもの親がモンスターペアレントになってしまうのか、その原因と対策について取り上げてみたいと思います。

 

■「何でも屋」と化す教育

以下は教育現場で働かれていた方の生の声です。

私は塾業界で長く働き、子どもたちのみならず保護者とも頻繁に接してきました。

その中でよく聞くのは学校に関する苦言です。

「先生が授業に来ない、と思ったら急に担任が変わった」
「学校の先生の指導が不満で信用ならない」

と言った内容を塾に持ち込み、「何とかしてください」と頼み込む保護者が後を絶ちません。

塾はそうした保護者の要望にできる限り応えますが、中には明らかに塾の業務範囲を超えた要望を持ってくる保護者もいます。

「学校で鉛筆の持ち方を指導してくれないので、矯正してほしい」
「お弁当を食べるときにお箸をきちんと持っているかどうか見て欲しい」

と言った、明らかに家庭でしつけるべき内容を塾の教員に依頼します。

塾は勉強を見る場ですから、当然そこまで手が回りません。

すると保護者から「鉛筆がきちんと持てないのは塾のせいだ」とクレームを受けます。

 

一部の子どもが通う塾ですらこのような状況がありますから、公教育に寄せられる厳しい声は相当なものでしょう。

子どもには何でも教えなければならない、だから教育者は何でも屋。

そうした消費者意識で子どもに教育を受けさせている保護者、いわゆるモンスターペアレントが多くなり世間を騒がせています。

 

■原因は保護者の背景にあり?

モンスターペアレントとまではいかなくても、教育機関にすべてを任せたいと思っている親はかなり多くなっています。

消費者意識の強い保護者を「家庭での教育をおろそかにしている」と批判するのは簡単です。

しかしそれで解決に向かっている例を見たことはありません。

むしろ私は、その背景にある保護者の環境に注目する必要があると思います。

端的に言えば「生活するので手一杯」なのです。今は共働きの家庭の方が多くなりました。

生活費のためです。

不景気の中、父親のリストラや減給を理由に塾を去る生徒もいました。

安定した生活は当然のものではなくなり、「教育」はもはやぜいたく品です。

それでも親となったからには、と親は子どもに教育の場を与えます。

日本の決して恵まれているとは言えない労働環境で働いて得たお金を、さらにやりくりして子どもの教育に充てています。

塾に通っていなくても、学校に行くだけでもお金はかかるものです。

いろいろなものを削りながら生活を支える保護者が、未来の子どもに夢見て唯一購入するぜいたく品が「教育」と言っても過言ではありません。

公私を問わず教育機関に傾けられた過剰な期待は、こうした生活背景を持つ家庭が増えてきたことにもよるのです。

 

■対立ではなく連携を

上の事情を考慮すれば、一々あれこれ要望を出したり、クレームを入れてくる親を「モンスターペアレントだ!我が儘で迷惑な人種だ!」として一掃するのは少し酷な気もしてこないでしょうか。

とするとモンスターペアレントが増えている原因も保護者そのもの、というよりはその背景にあるのではないか、と考えられますよね。

 

であるならば、言えることがあります。

「子はかすがい」

どんなに冷え切った夫婦でも子どもを結び目としてつながっている、ということの例えです。

今子どもは、家庭と教育の間のかすがいとなり得る立場にいます。

家庭も教育者も子どものことを第一に考えていることに変わりないからです。

しかし、教育の主人公は子どもです。

ですから、2者の歩み寄りのヒントは子どもの意志にあります。

子どもがどうしたいのか、どこでどのように学びたいのかを言える場を確保すること。

それは親でも教師でもない誰かのもとかもしれません。

 

スクールカウンセラーの担う役割

養護教諭や近年学校へ配備されたスクールカウンセラーがそうした場を作るのに一役買っている場合もあります。

特にスクールカウンセラーを介在させるのは大変有効な方法だと言われています。

スクールカウンセラーは生徒の心のケアや精神衛生の啓発だけでなく、教員に対するコンサルティングも業務として負っています。

この場合のコンサルティングとは、何かしらの問題を抱えた生徒に対して、教員全体がどういう方向で関わっていくかの指針を示すことです。

専門知識を持ったカウンセラーを仲介することで、子どもが安心して自分の意志を述べられる場が確保されるだけでなく、学校と家庭が直接ぶつかり合うことを防ぐことが出来ます。

 

スクールカウンセラーは常に生徒に付きっ切りであるわけではありませんが、その専門知識を生かした解決策を提示したり、正しい姿で子どもの意志を聞き出したりすることに尽力してくれます。

スクールカウンセラーに仲介を求め、子どもの意志を確認し、学校と家庭両者が冷静に話し合える。

そうした場を整えることから連携をはじめ、家庭と教育者の関係を再構築することが求められています。

 

ですから根っからのモンスターペアレント、つまり子どもの意思を全く尊重しないような独裁的な親でなければ、恐らくこれである程度は丸く収まる見込みが立てられるのではないかな、という気はします。

 


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